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このサイトは、夫婦で登った山のGPS記録で綴る登山日記です。

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2012.10.20(土)~21(日)
八ヶ岳(赤岳)(2899.2m)

長野県と山梨県にまたがる八ヶ岳連峰は、赤岳を主峰に2000m級の峰々が30kmも連なっています。夏沢峠から北を北八ヶ岳、南を南八ヶ岳と分けて呼ぶそうで、今回は阿弥陀岳~赤岳~横岳~硫黄岳の南八ヶ岳のメインコースです。
赤岳の山名は酸化鉄を含む岩石の赤い色から付いたそうで,山肌に陽が当たると赤色がさらに深い色になります。

中央高速諏訪南インターから約12km県道425号線を走ると美濃戸口です。さらに林道を進み、やまのこ村の有料駐車場(2日間で2,000円)に駐車。柳川北沢を渡り美濃戸山荘の前で行者小屋に出る南沢コースと、赤岳鉱泉に続く北沢コースに分かれてます。行きは右の南沢沿いを進みます。
南沢を何度か渡り返し樹林の中を進むと、急に視界が開け広い白河原に到着です。そこからは横岳の大同心、小同心が見られる様になります。行者小屋はもうすぐです。

美濃戸山荘
分岐を南沢方面へ進む
岩場の多い山道を進む
急な岩場を進む
苔の生い茂る山道
白河原から横岳

行者小屋からは赤岳や阿弥陀岳を仰ぎ見る事が出来ます。行者小屋を左にいくと地蔵尾根へ、右は文三郎尾根(2002年に登りました)です。今回はさらに右に進み、中岳の分岐から阿弥陀岳へ登ります。
阿弥陀岳は、急な斜面と岩場の連続でハシゴもあり、途中挫折しそうな気持ちになる位の登りでした。阿弥陀岳山頂に着いたときは、辺りは曇りパノラマは期待できません。二人連れの登山者が晴れるのを待っているとのことなので、少し期待して待っていましたが諦めて下山しました。

行者小屋より赤岳
行者小屋
霜の降りた山道を進む
赤岳(左)と中岳(右)
中岳分岐より阿弥陀岳
阿弥陀岳山頂(2805m)
阿弥陀岳より赤岳
中岳山頂
振り返れば中岳

中岳を過ぎ文三郎尾根との分岐を過ぎた辺りから、だんだんとガスが掛かってきました。赤岳山頂までは、急な岩場や鎖場や梯子が続きます。風も冷たく強いので、厳しい登りです。それでも一歩一歩進むと、一等三角点と赤嶽神社の祠がある赤岳山頂南峰です。

中岳への稜線はガスの中
分岐点を赤岳山頂に進む
赤岳への急な登り
赤岳への急な登り
最後のハシゴを登る
赤岳神社の石祠

赤岳南峰はガスで覆われています。360度の展望は明日に期待して、赤岳北峰にある今日宿泊の赤岳頂上山荘に向かいました。午後3時20分ころ山荘に到着。
赤岳頂上山荘は外観の印象よりも広く、くつろげる山荘でした。入り口ではストーブが焚かれており、その周りで多数の人が暖をとっています。

赤岳山頂(2899.2m)
三角点
赤岳山頂付近
方位盤
赤岳頂上山荘
赤岳頂上山荘近くの展望場

2日目、4時に起床、御来光が5時45分頃との事なので、朝食をとり待つこと30分。多くの登山者が強風で寒い山頂で、ご来光の瞬間を待っています。
我々は岩で強風をしのげる場所を見つけ、ご来光を待ちます。ご来光は何度みても感動します。雲海に昇る姿もいいですが、今回のように雲ひとつない山の頂から表れる姿も叉厳かです。
直ぐ横には、陽の光を受けた富士山が雄大にそびえていました。その後、南アルプスや北アルプスなど360度の展望も満喫しました。

ご来光の瞬間!
硫黄岳、横岳、蓼科山(左奥)
阿弥陀岳
阿弥陀岳と影赤岳(右上)

2日目の天気は、風は強いが晴れ。赤岳山頂周辺の気温も上がってきたので、赤岳頂上山荘を6時30分、横岳に向け出発です。山荘の前から赤岳展望荘まで急な下りです。
横岳までの稜線は、結構長く、地蔵ノ頭(行者小屋に向かうコースの分岐点)や二十三夜峰、日出岳、三叉峰等の稜線を進みます。横岳山頂はハシゴを登ってすぐのところにあります。

眼下に赤岳展望荘
赤岳への稜線
地蔵ノ頭付近
三叉峰へ進む
ガレ場を登る
三叉峰手前より富士山
ハシゴを登る
横岳山頂(2829m)
北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳

横岳の山頂を後に、奥の院で360度のパノラマを楽しみました。しかし、硫黄岳への稜線は強風で帽子が飛ばされそうでした。

奥の院より金峰山
奥の院より木曽駒ヶ岳
奥の院より御嶽山
奥の院より乗鞍岳
奥の院より奥穂高岳槍ヶ岳
奥の院より硫黄岳、蓼科山(中央奥)
奥の院より台座ノ頭、浅間山(中央奥)<
奥の院より阿弥陀岳
くさり場を横に進む

横岳を後に硫黄岳へ向かいました。硫黄岳の手前にある硫黄岳山荘で休憩をとり、温かいコーヒーとココアで暖をとりました。
硫黄岳山荘のトイレはきれいな水洗トイレでした。トイレの入り口には登山靴のままで良いと書かれています。しかしなぜか若い女性がサンダルに履き替えていくので、その方がいいのか聞いてみると「きれいなトイレなので、泥で汚すと悪いから」という理由でした。私も前者を見習いました。

歩いてきた稜線の向こうに横岳
硫黄岳への稜線
振り向けば横岳と大同心(右)
硫黄岳全景
硫黄岳山荘
駒草神社

硫黄岳山荘を後に硫黄岳へ向かいました。山頂まではケルンが道標になります。
なだらかに見える硫黄岳も北側の大きな噴火口跡は絶壁です。広々とした山頂は展望がよく、南アルプスや北アルプスのパノラマを堪能しました。

硫黄岳へ進む
もうすぐ硫黄岳山頂
硫黄岳より横岳、赤岳、阿弥陀岳
硫黄岳山頂(2760m)
硫黄岳より天狗岳、蓼科山(左奥)
硫黄岳のカルデラ

硫黄岳を後に赤岩ノ頭の分岐から、赤岳鉱泉へ下ります。下山の途中、阿弥陀岳、赤岳、横岳、硫黄岳が木々の合間に出現し何度も感激しました。

硫黄岳を下る
赤岩ノ頭手前より硫黄岳への稜線
赤岩ノ頭手前より天狗岳と蓼科山
赤岩ノ頭手前より阿弥陀岳
赤岩ノ頭手前より横岳、赤岳
赤岩ノ頭より硫黄岳
赤岳、阿弥陀岳
赤岳鉱泉に下る
赤岳鉱泉手前より阿弥陀岳

赤岳鉱泉にはアイスクライミングの人口壁の鉄骨がありました。シーズンに向けてもう準備が始まっているのでしょうか?。初心者は人口壁で練習し、上級者はジョウゴ沢などの自然の氷瀑に挑むのだそうです。赤岳鉱泉からは柳川北沢沿いを美濃戸山荘前まで下ります。

ジョウゴ沢に掛かる橋
大同心
岩の多い山道を下る
赤岳鉱泉

<アイスクライミングの人口壁>
赤岳鉱泉にある氷壁を登る練習用として人口的に造られたアイスクライミングの人工壁(アイスキャンディー)。今は、鉄骨ですが、真冬には白い氷壁になります。

紅葉の林道を下る

山に登るのに、今までいろいろな人に助けてもらいました。カーナビのおかげで道を聞く事は最近は少なくなりましたが、上高地の沢渡の駐車場では3日間で車のバッテリーが上がった時や、東北震災後の未明の山形道でガソリンスタンドが閉まっていた時は、JAFの方にお世話になりました。そして今回はデジカメの充電をうっかり忘れてしまい困っていたら、コンビニの方が助けてくれました。「ファミリーマート諏訪南インター店」さん本当にありがとうございました。おかげでいい写真を撮ることができました。

2012.10.20~21
  • メンバー
    夫婦

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