山梨県大月市の雁ケ腹摺山(がんがはらすりやま)は、大菩薩連嶺から続く小金沢連山の支脈にある山のひとつです。
渡り鳥の雁が、山を越える姿から名付けられた山名のようです。他に、笹子雁ケ腹摺山(1358m)や牛奥ノ雁ケ腹摺山(1985m)もありますが、この山が特に有名なのは500円札に描かれた富士山が撮影された場所だからです。
東南側にある姥子山と共に秀麗富嶽十二景のひとつにも選定されています。
中央高速大月インター~20号線の「真木」の信号で北上~真木小金沢林道~大峠(林道は冬季は通行止めになります。)
大峠の登山口(1560m)から山頂(1874m)まで、約1時間程で登れます。
登山口のある大峠は空気がとても冷たく、雪も積もっています。
大峠からも富士山が望め、カメラを構えた人が数人います。今年は暖冬で富士山に降った雪も溶けて少なくなっていたのですが、昨日の寒気で山頂の雪が戻り凛とした富士山です。
稜線から富士山や南アルプスの山々が綺麗です。

稜線からのパノラマ(左より御正体山、愛鷹山、富士山、三ッ峠山、黒岳、毛無山、聖岳、赤石岳、悪沢岳、塩見岳、間ノ岳)
山頂の三方は木々に囲まれていますが、富士山の方向の南面だけ開けています。
ゆったりと静かな中で富士山を眺めます。美しい姿です。
500円札の富士山の撮影地が表示されています。
撮影者 : 名取久作 氏
撮影日時: 昭和17年11月3日 午前7時15分頃 と説明文がついています。
雁ケ腹摺山には、2004.11.28に登りました。11年後の今日は、偶然にも同じ日付でした。前回とルートは変わっていましたが、山頂からの富士山は変わらぬ美しい姿で迎えてくれました。