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このサイトは、夫婦で登った山のGPS記録で綴る登山日記です。

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2013.03.17(日)
茅ヶ岳(1704m)

山容が八ヶ岳に似ているため、「ニセ八ツ」の異名を持つ茅ヶ岳は、日本百名山の著者・深田久弥氏の終焉の地です。3月21日が命日で毎年4月には深田公園において、韮崎市と地元の山岳会主催で深田祭が催されているそうです。第32回の今年は4月21日の予定との事です。
午前2時40分出発。中央高速韮崎インターから県道韮崎昇仙峡線で深田公園駐車場に5時着。外気温-1℃と寒いです。気温の上がるのを待っていたのですが、7時をすぎても-1℃のままです。それでも周りに陽があたり始めたので、大明神登山口から出発する事にしました。

深田公園駐車場
案内板
大明神登山入口
静かな山道
朝日が差し込む山道
林道横の分岐

駐車場の上から林道に入ると、すぐに茅ヶ岳と深田公園との分岐に出ます。公園は帰りに寄る事にし、右の登山道へ進みます。枯れたカヤトや落葉樹の雑木林が続きます。その中にアカマツの赤い幹も見られます。

平たんな山道
岩の上に立つ木
岩の多い山道を進む
女岩分岐
女岩分岐から女岩を眺める
大きな木:何の木かな?

このコースで唯一の水飲み場である「女岩」は、崩落の危険があるので50m手前で通行止めになっています。そこから右に進むと登りがきつくなりますが、女岩を下に覗き込むようになった頃にやわらかい落ち葉のじゅうたんが敷き詰められている場所にでました。クッションの良い歩きやすい道は木々からの嬉しいプレゼントです。

急な岩場を上る
落ち葉のじゅうたん
岩の多い山道
ジグザグの山道を進む
敷島分岐を左へ進む
茅ヶ岳が姿を現す

女岩から1時間ほど登ると稜線に出ます。そこからは茅ヶ岳山頂や金峰山や奥秩父の山を眺める事が出来るようになり、富士山も枝越しに望めます。左に歩を進めると、「深田久弥先生終焉の地」(1971年3月21日)と刻まれた小さな石碑があります。ご冥福を祈るとともに、私達も百名山に登頂出来ます様にお願いしました。そこから15分ほどで山頂に到着です。

深田久弥の石碑
石碑付近より金峰山
山頂手前より富士山

山頂は開けており、富士山・奥秩父・八ヶ岳・南アルプス・北アルプスなど、360度の展望です。

茅ヶ岳山頂(1704m)
珍しい色付きの立体方位盤
二等三角点
山梨百名山の標識
山頂の風景
山頂より富士山

雪の残る南アルプスの白鳳三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)や八ヶ岳、春霞に浮かぶ富士山など素晴らしい眺めです。

聖岳(左)農鳥岳(右)
北岳(左)仙丈ヶ岳(右)
乗鞍岳(左)と北アルプス(中央奥)
八ヶ岳(中央)
金峰山(中央)と国師ヶ岳(左)

山頂での展望を楽しんだら、金ヶ岳に向けて出発です。金ヶ岳は茅ヶ岳より60メートルほど高く南峰と、山頂のある北峰があります。

八ヶ岳(中央奥)と金ヶ岳
雪の残る下り斜面は慎重に!
大きな岩の穴
木々の間に茅ヶ岳
富士山と茅ヶ岳
木々の間に南アルプスの山々
金ヶ岳北峰山頂(1764m)
山頂より茅ヶ岳
雪が多く残る山頂北側

明神登山口までバスやタクシー等を利用してきた人は、茅ヶ岳から金ケ岳を登り明野方面へ下る人が多いようです。

北峰山頂の風景
北峰山頂より南アルプスの山々
ドライフラワー
植物の新芽?
エルタテハチョウ

<< エルタテハチョウ >>
8月頃に生まれ成虫で越冬する蝶(学名はサムライ)。羽を閉じたとき見える白い模様が(L)に見える事からついた名との事です。
1700mに生息していても高山蝶には含まれないそうです。

再び茅ヶ岳山頂に戻ると、方位盤にエルタテハチョウが止まっていました。帰りは尾根道経由深田記念公園コースで下ります。途中で千本桜方面へも道が分かれていて、明野千本桜公園に続く道のようです。

茅ヶ岳山頂から千本桜方面に下る
千本桜分岐
木々の間に茅ヶ岳
宿り木

<< 宿り木 >>
落葉樹の枝に寄生する植物。鳥により種子が運ばれ木の枝で発芽する。寄生した木が葉を落としたこの時期は見つけやすい。

広い尾根道

尾根道コースを一気に下って行くと1時間30分程で、深田記念公園に着きました。茅ヶ岳が望める公園には、「百の頂に百の喜びあり」の深田久弥氏の言葉が刻まれた記念碑があります。

尾根道分岐
林道から右の山道へ下る
深田記念公園
深田久弥の歌碑
東屋
深田記念公園より茅ヶ岳

3月で残雪が心配でしたが、軽アイゼンの出番もなく歩く事ができました。芽吹き前ですがそれでも春の気配は感じられ、静かな山歩きを楽しみました。

2013.03.17
  • メンバー
    夫婦

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