八幡平は、岩手県と秋田県の県境にまたがる広大な山域の高原大地です。
岩手県から秋田県まで八幡平を横断する樹海ラインやアスピーテラインのお蔭で、山頂間近まで車で行けます。
安比高原のモルデンの湯(前日泊)~安比高原レインボーライン~県道45号~八幡平アスピーテライン~県境駐車場
<クマ目撃>
朝8時過ぎにアスピーテラインを県境駐車場に向かって車で走行中、ガードレールの外側にクマを見たのです(クマもこちらを見ていました)。野生のクマを見たのは初めてでビックリです。後で聞いたのですが、車道近くでは目撃される事もあるようで、「決して車の外には出ないように」との事でした。
県境登山口から八幡平を目指します。
見返坂を過ぎると、平坦な登山道(歩道)歩きの後、木道が続きます。
木道の横には池塘が多くあります。湿生植物のクロヌマハリイ(黒沼針藺)やミツガシワ(三槲)は、池塘ごとに住み分けているようです。
湿原にひかれた木道の周りに咲く花を眺めながら八幡沼、ガマ沼経由で山頂を目指します。
八幡平の山頂はアオモリトドマツに囲まれていて、展望台に登らなければここが山頂だとは実感出来ません。
八幡平(花の百名山)の花々
<モウセンゴケ(毛氈苔)>
多年生食虫植物。
葉の表面に赤色またはほぼ透明な腺毛と呼ばれる毛が生えている。その部分から粘液を出し、ハエやガなどの虫を捕え養分にする。
アスピーテラインにある源太岩展望所から、帰りに見た八幡平

源太岩展望所からのパノラマ(左より諸桧岳、畚岳、八幡平、源太森、茶臼岳)
今回のコースは八幡平の山頂こそ踏みましたが、八幡平の自然にほんの少し触れただけだと思います。春の雪解けの頃に現れる鏡沼の「ドラゴンブルーアイ(青い龍の瞳)」、秋の紅葉などを見にまた訪れたい山域です。
孫と登る東北の山は、3座目の八幡平で最後になりました。4日間のハードスケジュールに、弱音もはかずに頑張った孫との楽しい山旅になりました。