榛名山は、赤城山、妙義山とともに上毛三山のひとつで、火口源湖(火山の噴火口に水がたまってできた湖)の榛名湖を中央火口丘の榛名富士や、烏帽子ヶ岳、鬢櫛山(びんぐしやま)、最高峰の掃部ヶ岳(かもんがだけ)、天目山、相馬山、二ッ岳などの外輪山が囲み、更にその外側に鷹ノ巣山、杏ヶ岳(すもんがだけ)、五万石など数多くの側火山が連なっています。
圏央道寒川北インター~関越道渋川伊香保インター~榛名湖の町営駐車場に到着。国民宿舎近くの掃部ヶ岳登山口から硯岩経由で、榛名山の最高峰である掃部ヶ岳を目指します。 榛名湖の標高が1084m(中禅寺湖に次いで2番目に高い湖)もあり、最高峰の掃部ヶ岳へは350m程の登りです。
硯岩からのパノラマです。

硯岩のパノラマ(左より烏帽子ヶ岳、二ツ岳、榛名富士、三ツ峰山、天目山)
硯岩から分岐まで戻り、笹の中を掃部ヶ岳方向に進みます。途中で湖畔の宿記念公園からの直登コースと合流すると、山頂はもうすぐです。
掃部ヶ岳の山頂から、木々の間に榛名湖や榛名富士が、さらに残雪のある浅間山や妙義山などが望めます。
掃部ヶ岳の山頂を後に、杖の神峠への稜線を下ります。ここまで足を延ばす登山者は少ないようで、笹をかき分けながら下ります。途中に耳岩(耳の形をした双耳の岩)があり、その日蔭には氷柱ができていました。昨夜の榛名山周辺は余程冷え込んだのだろうと思います。
耳岩を過ぎ、木々の間に掃部ヶ岳や耳岩をみながら下ると、杖の神峠に到着です。笹の中にひっそりと石像と石祠が祀られています。
杖の神峠からは、舗装された杖の神林道で榛名湖畔に戻ります。
「湖畔の宿記念公園」は昭和のヒット曲「湖畔の宿」のモデルが榛名湖であったことが分かり、それを記念して造られた公園で、歌碑や乙女の像の彫刻などがあります。
榛名湖畔を駐車場まで戻り、次の目的地榛名湖に浮かぶ榛名富士を目指して、車で榛名公園ビジターセンター駐車場に移動します。
中央火口丘の榛名富士は、多くの人で賑わっています。ロープウェイもあるので気軽に山頂に立つこともできますが、私たちはビジターセンター近くの榛名富士登山口から登ります。
榛名富士も笹の登山道です。樹林帯の中を歩くので展望は良くありません。ロープウェイ榛名富士駅まで一気に登ると、富士山神社の鳥居が見えてきます。山頂には富士山神社の本殿が鎮座しています。榛名富士の標識は無く、一等三角点があります。山頂からは、高崎市や赤城山が望めます。
富士山神社本殿から榛名湖温泉へ下ります。登山道は、急な下りが続きます。
今日の疲れを癒すため、榛名湖畔に建つ展望の良い榛名湖温泉(町営施設ゆうすげ)に入りました。