新潟県糸魚川市と妙高市にまたがる火打山は、妙高山・火打山・焼山からなる「頸木三山」の最高峰です。
成層火山の妙高山と活火山の焼山の間にそびえる火打山ですが、火山ではなく大断層生成期の隆起によってできた山なのだそうで、フォッサマグナ以東では一番高い山になっています。
名前の由来は、この山から石英石の一種である火打ち石が採掘できるからや、隣の焼山の火山の火を、打ち消してほしいという山麓農民の願いからとか、諸説あるようです。
花の百名山でもあり高山植物の種類が多く、高谷池や天狗の庭の池塘の周りはお花畑が広がっています。
笹ヶ峰キャンプ場近くの登山口から、緩やかな木道を歩き始めます。空気がひんやりと気持ちよいブナ林の中を木道は続きます。
黒沢に架かる黒沢橋を渡ると十二曲がりの登りが始まります。急登ですが1~12までの標識を探しながら登ると20分ほどで登り切りました。さらに登りは続きますが、登山道わきに咲く高山植物や、木々の間から見える北アルプスの山々を眺めながら富士見平まで進みます。そこから黒沢岳を巻くように付いた登山道からは火打山の山頂や、高谷池ヒュッテの三角屋根を望むことができます。
高谷池ヒュッテ手前には、北アルプス展望台があり、北アルプスの山々が一望できます。

北アルプス展望台のパノラマ(左より鹿島槍ヶ岳、五竜岳、唐松岳、白馬岳)
高谷池ヒュッテにザックを置き、山頂を目指します。高谷池を過ぎ少し登ると、残雪の上を歩くようになります。雪の周りでは植物の芽吹きも見られます。その先の木道を下るとまもなく天狗の庭です。
天狗の庭は広い草原に池塘が点在し、美しい景色です。
ライチョウ平からハイマツの中を抜けると、最後の登りです。日差しの強い稜線で、この登りがいつまで続くのかと思っていると、急に目の前が開け山頂に到着しました。
山頂からの展望は良く、2012年7月に登った妙高山も望めます。隣の焼山の噴気孔も見えます。
景色を満喫したら、高山植物を探しながらゆっくりと高谷池ヒュッテまで戻ります。
2日目 雨です。
予定では黒沢池経由での下山の予定でしたが、雨なので来た道を笹ヶ峰へ下る事にしました。登山道や木道が濡れて滑りやすくなっていますが、植物が美しく輝いている中を歩くのもいいものです。
火打山は花の百名山です。多くの高山植物に出会えました。
下山後、杉野沢温泉センターの苗名(なえな)の湯で汗を流しました。