東京都青梅市の御岳山(929m)は、頂上に武蔵御嶽神社が鎮座しています。今回は御嶽神社経由で大岳山に登ります。
御岳登山鉄道のケーブルカーに乗れば、滝本駅と御岳駅の間の11.7㎞(標高差423.6m)を6分で運んでくれます(往復料金1,110円)。有料ですが駐車場も滝本駅にあります。
終点の御岳山駅から左に進むとすぐに武蔵御嶽神社の参道です。
参道を20分ほど進み傾斜がきつくなった頃、右手の石垣に「神代ケヤキ」と呼ばれる大きなケヤキの木が見られます。人家の横の小さいスペースに根をおろしています。
参道脇の土産物屋の間を抜けると鳥居と山門が見え、御嶽神社へと続く石段を登っていきます。
武蔵御嶽神社は、紀元前約90年、崇神天皇が創建したと伝えられる関東一の霊場。寶物殿には畠山重忠(平安時代末期から鎌倉時代初期の武将)が建久2年(1191年)に奉納したと伝えられている、国宝「赤糸威大鎧(日本三大大鎧の一つで平安時代後期の作)」が展示されています。
神社から大岳山への分岐まで戻り、しばらく下ると長尾平の入り口です。そこからロックガーデンや天狗岩への分岐がありますが、残雪のため通行禁止になっています。尚も進むと推定樹齢350年の「天狗の腰掛け杉」です。そこは奥ノ院・鍋割山への分岐になっており、左の巻き道を大岳山へ進みますが、1時間ほどで再び奥ノ院・鍋割山の道と合流します。
大岳山荘跡の裏の鳥居をくぐり杉林の中の大岳神社を過ぎ、急な岩場を登りきると視界が開け、大岳山山頂に到着です。春霞みの向こうには富士山も望めます。

大岳山のパノラマ(左より大室山、御正体山、富士山、三ツ峠山、三頭山、大菩薩嶺)
山頂からは、大室山、御正体山、富士山、三ツ峠山、三頭山、大菩薩嶺などのパノラマが望めます。静かな山頂で山々を眺めながらゆっくりと休憩を取ります。
帰りは鍋割山への合流地点まで戻り、木々の間から見える山々を眺めながら鍋割山山頂・奥ノ院経由で戻ります。
山頂の奥の院には小さな祠があり、祭事を司るところでしょうか?そのすぐ下にも新しい建物があります。そこから天狗の腰掛杉のある分岐まで、急な下りが続きます。
登山道や、脇の雑木林に咲いていた花です。スミレの種類が多く、まばらではありますが、カタクリの花も広い範囲に咲いていました。いつかピンクのカタクリの花で山を埋め尽くしてほしいですね。
帰りに長尾平展望台に寄りました。登ってきた大岳山や鍋割山・奥の院が一望できます。
前日の天気予報では気温が低く風が強いという事でしたが、風もなく山歩きにはちょうど良いくらいの気温でした。平日の為か登山者も少なく、静かな山歩きができました