山梨県の杓子山は富士吉田市、都留市、忍野村の境に立っています。
「しゃくし」とは崩壊地を示すこの地方の言葉で、富士吉田市側から崩壊の進んだ姿が見えることからのようです。
東名御殿場インター~東富士五湖道路山中湖インター~県道717号~鳥居地峠
東名高速を走っていると足柄辺りからピンク色にに染まった富士山が現れました。
富士山の展望の良い杓子山は登山ルートも幾つかありますが、鳥居地峠~高座山(たかざすやま)~大権道(おおざす)峠~杓子山~大権道峠~不動の湯~鉱泉閣~鳥居地峠を歩きます。
右にススキの原をみながら勾配のある尾根道を登ると、うしろに富士山が望めるようになります。さらに急登が続きますが、登りきると高座山山頂です。山頂からは、忍野村の向こうに裾野を広げた富士山が美しく、さらに高度を上げていくと木々の間から南アルプスの聖岳や赤石岳も望めます。
高座山からアップダウンを重ねながら送電線の鉄塔の脇を通り大権道峠へ。
峠からは山頂まで登りが続きます。
展望を遮るもののない杓子山山頂からは、富士山を主に南アルプスや奥秩父など、360度の大パノラマが広がっています。
下山は大権道峠までもどり、分岐を不動湯方面への林道歩きで鉱泉閣まで下り、鳥居地峠に戻ります。
杓子山の花々
高座山の登りの途中で、「ムラサキセンブリ」を教えてもらいました。
環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種に指定され、東京都や埼玉県では絶滅とされているそうです。