神奈川県の箱根町と南足柄市の境にある明神ヶ岳は、箱根外輪山の一つです。
箱根町の宮城野橋から登り、明星ヶ岳経由で明神ヶ岳の山頂に至るのが一般的なコースのようです。
今回は箱根の最古の道と言われている、南足柄市の大雄山最乗寺から明神ヶ岳へのルートを歩きます。
最乗寺は寺の建立当時から杉が多く植えられており、そのうち「仁王門からの参道両側9メートルと本堂周辺をあわせた約26ヘクタール」が県の文化財指定区域になっています。そこには樹齢350年~500年の巨木が多く、最大は幹周りは7メートル、樹高45メートルに達する木もあるそうです。
朝6時自宅を出発。東名高速の大井松田インターから県道78号・723号を経由して大雄山最乗寺の駐車場に7時30分頃到着。登山口は最乗寺碧落門から階段を下った所にあり、そこから大雄川に掛かる古い明神橋を渡ります。
この道は箱根越えで最も古いと言われています。杉の古木や石仏、大雄山道と刻まれた石碑など古道の雰囲気を感じながら歩いていきます。
明神ヶ岳見晴小屋から少し登ると手入れされた登山道です。茅などが刈り取られた跡には、山菜のゼンマイも芽を出しています。ミツバツツジや山桜の花を眺めながら登ります。
神明水から1時間20分で分岐に到着、右の急登に進むと10分で稜線です。箱根の山々を見ながら少し進むと、もうそこは明神ヶ岳山頂です。
明神ヶ岳山頂は広く開けていて大涌谷や箱根の山々、そして山頂は雲の中ですが富士山も見えます。
今日の登山コースで見つけた花です。
明神ヶ岳山頂を後に、明星ヶ岳への稜線を少し下ります。明星ヶ岳を確認し、大雄山最乗寺への分岐まで戻り下山を開始します。
最乗寺まで戻ってきたら「御開山座禅石」という苔むした石の前で、一生懸命に手をかざしている若い女性の二人組に会いました。聞くと、ここはパワースポットなのでそうです。霊感のある人は手のひらが赤くなるとのこと、試してみたけど赤くなりませんでした。600年以上の歴史を持つ最乗寺です、杉林や境内を歩くだけでもパワーをもらえたのではないでしょうか?