甲府盆地の西側に位置する櫛形山は南北に長く、北から丸山(1625m)、唐松岳(1856m)、裸山(2003m)、奥仙重(櫛形山の山頂 2052m)の4つの峰があり、大きく重厚な山容を形づくっています。
日本髪にさす櫛の背に似た姿からその名が付けられたと言われています。
また櫛形山は、日本でも有数のアヤメの群生地として知られ、高山植物や樹木の種類も豊富です。
標高は2052mもある櫛形山ですが、丸山林道から入り、池の茶屋林道(5月中旬から通行可能とのこと)を進むと林道終点の登山口は、既に1858mの標高があり、楽にアヤメを見ることができました。
登り始めから雨でしたが、「アヤメには雨が似合う」と話しながらの出発です。
今日(7月16日)の時点で六分咲きとのことですが、それほど花の数は多くないようです。それでも草地の中できれいな紫色のアヤメは一段と目を引きます。
櫛形山に咲く山草花。林道終点登山口から裸山までの山道で見つけた花々
櫛形山山頂の標柱がありますから山頂に間違いはないようですが、樹林帯の中で視界はありません。(上左)
櫛形山の三等三角点(点名=奥仙重 標高=2051.71m)は少し離れた場所にありました。
アヤメの名は葉の付き方が文目(あやめ)模様に似ていところから付いたらしい。やや乾いた草原に生える多年草で、5月から7月頃が花期。植物園で見るアヤメに比べ花の大きさ、背丈も小さいようです。
カラマツ(唐松)は種子植物門裸子植物亜門球果植物網球果植物門マツ科カラマツ属に属する植物の一種。漢字では唐松、落葉松とも。樹皮は暗褐色で鱗状である。葉はマツより短めの針葉で、20~40本が束状に生える。葉はそれほど濃密ではないので、林内はそれほど暗くならない。
成長が早いことから、木材利用が逼迫した時期には寒冷地での植林樹種として利用された。このため、中部地方以北ではあちこちに人工林が存在する。北海道にも明治以降大量に植林された。(フリー百科事典から引用)