丹沢大山国定公園にある大山の形の良いその姿は、近隣の市や町からすぐに見つけることが出来ます。
別名「雨降山」とも呼ばれ、その昔は「雨乞いの神」として尊ばれていたという。
大山の歴史は古く、天平勝宝7年(755年)に奈良の東大寺を開いた名僧良弁(ろうべん)により開山され、第三世の弘法大師が数々の霊所を開かれたと伝えられています。また、江戸時代には庶民の「大山詣り」で賑わったそうです。
今でも途中の街道にはその名残りを見る事が出来ます。
参道入り口の市営駐車場(600円)から土産物屋、名物の豆腐料理の店、先導師(信者を山に案内する神官)旅館等の間の階段を登りはじめる。
ケーブルの追分駅を過ぎた頃に、急な男坂と緩やかな女坂に別れており、途中に大山不動尊(大山寺)のある左の女坂に進む。「女坂の七不思議」を見つけながら登ると、大山ケーブル駅の終点の下社駅にある2000年ほど前に創建されたと言われる「阿夫利神社下社」の境内に到着です(山頂には奥の院があります)。
拝殿の左にある「半分だけ開いている登拝門」をくぐり、山頂を目指します。
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- 弘法の水
弘法大師が岩に杖を突いたら、その跡から清水がこんこんと湧き出たという。夏でも枯れることがなく、いつでも水の量が変わらないという。 - 子育て地蔵
最初は普通のお地蔵様として安置されたが何時の頃からか顔が童(わらべ)に変わっていた。この地蔵に祈ると子供がすくすくと丈夫に育つといわれる。 - 爪切り地蔵
弘法大師が道具を使わず、一夜のうちに手の爪で彫刻されたと伝えられている何事も一心に集中し努力すれば実現できるとの教えである。 - 逆さ菩提樹
上が太くて下が細く、逆さに生えたように見える事から逆さ菩提樹と言われている - 無明橋
話をしながら通ると橋から下に落ちたり、忘れ物や落し物をしたり、悪いことが起きたりするという。 - 潮音洞
祠(ほこら)に近づいて心を鎮め耳を澄ませると、遠い潮騒が聞こえるという。この祠にどのような神秘が隠されているのだろうか? - 眼形石
人の目の形をしたこの石に手を触れてお祈りすれば、不思議に目の病が治ると言い伝えられている。